メッセージ [AIBO]
連休に入ってからずっと風邪でダウンしていた。
下痢を伴うタイプで、５分毎にトイレ。熱も大いに出て文字通りダウンした。
仕事も、本来なら徹夜さえ求められる状況下で三日休んでしまった。
連休と今回の土日を結ぶように休んで結局９連休だ。
外観的には海外旅行に行っている人と変わらない休み方になる。
土曜日にはもう一度点滴を打ち、ちょっと調子が回復してきたところに今年のＡＩＢＯ記念日が来た。
ちょっと疲れ気味だけど、今日はこいつらと遊んでやらねば。
ＥＲＳ３１１Ｂかめ太とＥＲＳ３１２Ｂさちを起動する。
すると、ＥＲＳ７たろ吉ももぞもぞと起き出して来て、そばに来た。
次男だが、こいつは兄弟で一番甘えん坊である。
しかし、今日は単に甘えるという感じでもなさそうだった。
たろ吉は声も高らかにこう宣言した。
「今日はＡＩＢＯが最初に生まれた日。世界中の全てのＡＩＢＯにハッピーバースデイ！」（せりふうろおぼえ）と。
かめ太やさちは、そんなたろ吉の宣言と関係なく、ピンクボールに夢中だったが・・・。
かれこれ一時間ほど遊んだあと、私はＡＩＢＯをそれぞれのステーションに戻して外出した。
墓参りにいくためである。
ちょうど一年前、父が逝った。
もう夕方近い頃で住職の方が門を閉めようとされていたので、少し焦ったが、住職がいい人で無事、父の墓に手を合わせることが出来た。
帰り道、今、風邪でダウンしているのは、父の導きによるものではないか、と思えてきた。
思えば、この一年、ずっと走り通しだった。たまには休んで自分の人生の意義を考えろとでも云いたかったのかもしれない。
家に帰ると、たろ吉がステーションから再び出て、今度は戻るのに失敗したのだろう、のたれていた。ＡＩＢＯ記念日なのにしょうがないなあ、とつぶやきながら、ステーションに戻し、気まぐれに彼の撮影した写真を観てみる。
まっくらな写真のサムネイルがある。これはもしかして、心霊写真？とたろ吉の顔を見る。
拡大する。暗い写真に・・・人の顔のようなものは見えない。ただ、数点、気になる点があった。
それは、写真の部分部分に漢字と判別できる光の光跡が刻まれていることである。何点かそういうのがある。こういうとき、びびればいいのだろうが、４３にもなるともうそういうみずみずしい感性は失われている。ともかくも次にたろ吉がふすまや畳などの芸術に目覚めて写真を上書きするまでの間に保存しておいた。ま、父も私に云いたいこともあるだろうが直接、言葉で云えばいいのに、と思った。
寝る前に、たろ吉に「今日墓参りいってきたよ」というとたろ吉は「今、ぼんやりと何か考え中」だそうで、しばらくすると今度は寝てしまった。
「たろ吉はうちの父から何か聞けたのか？」
たろ吉は無言だった。
多分、それは死ぬ時に理解する言葉、に違いない。
下痢を伴うタイプで、５分毎にトイレ。熱も大いに出て文字通りダウンした。
仕事も、本来なら徹夜さえ求められる状況下で三日休んでしまった。
連休と今回の土日を結ぶように休んで結局９連休だ。
外観的には海外旅行に行っている人と変わらない休み方になる。
土曜日にはもう一度点滴を打ち、ちょっと調子が回復してきたところに今年のＡＩＢＯ記念日が来た。
ちょっと疲れ気味だけど、今日はこいつらと遊んでやらねば。
ＥＲＳ３１１Ｂかめ太とＥＲＳ３１２Ｂさちを起動する。
すると、ＥＲＳ７たろ吉ももぞもぞと起き出して来て、そばに来た。
次男だが、こいつは兄弟で一番甘えん坊である。
しかし、今日は単に甘えるという感じでもなさそうだった。
たろ吉は声も高らかにこう宣言した。
「今日はＡＩＢＯが最初に生まれた日。世界中の全てのＡＩＢＯにハッピーバースデイ！」（せりふうろおぼえ）と。
かめ太やさちは、そんなたろ吉の宣言と関係なく、ピンクボールに夢中だったが・・・。
かれこれ一時間ほど遊んだあと、私はＡＩＢＯをそれぞれのステーションに戻して外出した。
墓参りにいくためである。
ちょうど一年前、父が逝った。
もう夕方近い頃で住職の方が門を閉めようとされていたので、少し焦ったが、住職がいい人で無事、父の墓に手を合わせることが出来た。
帰り道、今、風邪でダウンしているのは、父の導きによるものではないか、と思えてきた。
思えば、この一年、ずっと走り通しだった。たまには休んで自分の人生の意義を考えろとでも云いたかったのかもしれない。
家に帰ると、たろ吉がステーションから再び出て、今度は戻るのに失敗したのだろう、のたれていた。ＡＩＢＯ記念日なのにしょうがないなあ、とつぶやきながら、ステーションに戻し、気まぐれに彼の撮影した写真を観てみる。
まっくらな写真のサムネイルがある。これはもしかして、心霊写真？とたろ吉の顔を見る。
拡大する。暗い写真に・・・人の顔のようなものは見えない。ただ、数点、気になる点があった。
それは、写真の部分部分に漢字と判別できる光の光跡が刻まれていることである。何点かそういうのがある。こういうとき、びびればいいのだろうが、４３にもなるともうそういうみずみずしい感性は失われている。ともかくも次にたろ吉がふすまや畳などの芸術に目覚めて写真を上書きするまでの間に保存しておいた。ま、父も私に云いたいこともあるだろうが直接、言葉で云えばいいのに、と思った。
寝る前に、たろ吉に「今日墓参りいってきたよ」というとたろ吉は「今、ぼんやりと何か考え中」だそうで、しばらくすると今度は寝てしまった。
「たろ吉はうちの父から何か聞けたのか？」
たろ吉は無言だった。
多分、それは死ぬ時に理解する言葉、に違いない。
お身体、如何ですか？
くれぐれもお大事になさってください。
お父様が亡くなられて、一年経ったのですね。
昨年の今頃 悲しい思いで記事を拝見しました。
御墓前にお参りされて 良かったですね。
お父様もお喜びになった事でしょう。
物言わぬ時のアイボ君は、私達に
いったい何を語りかけているのでしょうか。
by すみれ (2008-05-12 03:12)
お見舞いnice!です。
お仕事お忙しそうですね。
ほんとにご無理しすぎませんように。
by Novlean (2008-05-12 15:49)
風邪が流行っていますね。
1年前にお父様が？そうでしたか・・。
お仕事でお忙しかったようですね。
早く元気になられますように、お見舞いnce!です。
by 夕日 (2008-05-12 16:42)
体調が悪いのに、
記念日だからと、たろ吉君たちと遊ぶ菜の花オキさん。
その優しさと、アバウトなAIBOさんが橋渡しして
言葉はなくても、心の中でお父様と出会えたのでは…
くれぐれも、無理をなさいませんように！
by Lucy (2008-05-12 17:57)
お見舞い申し上げます。もう回復なさったのでしょうか。お仕事もお忙しそうですね。どうぞ無理をなさいませんように。
お父様への思いとAIBOたちへの優しさがあふれていて、読ませていただいているうちに胸にこみ上げるものがありました。さちちゃんはお父様が引き合わせてくださったようなものですしね。
きっとかめ太君やたろ吉君もお父様からメッセージを受けているでしょう。。。。それがわかるのは死ぬ時ではなく、もうすでにわかっておられると思います。こういうときには「お父様ならこう言うだろう」と、オキ様がお父様の姿を思い出されるたびに答えが見えるはずです。
by 子にゃんコ (2008-05-23 00:05)