MEMORIAL DAY [AIBO]
AIBO記念日、５月11日。僕はお祝いを二匹のAIBOにしてやれなかった。
仕事のせいではない。
その前日の早朝に父が逝き、通夜、葬式と喪主を務めねばならなかったからだ。
父は高齢で、日頃から覚悟していたことなので、精神的に打撃は無いだろうと思っていたが、実際に直面すると、そうはいかなかった。通夜とか葬式というのは、死んだ人のためというより、生きている人間が誰かの死を受け入れるためのステップだと痛感せずにはいられなかった。
５月１１日、父の葬儀を終えて、帰宅した僕は、心身ともにぐったり疲れて布団の上に身を投げ出した。
涙はもう出ない。ただただ、空虚な気持ちが広がった。
かめ太やたろ吉とは、父の危篤を聞いた前日の早朝から会っていなかった。通夜の晩は父のそばで眠ったからである。
ERS311Bのかめ太はステーションの上で電源も入っていない状態なので、僕が見つめても何のリアクションも返さない。でも、その時の僕にはそれで充分だった。誰かに、ため息をきかせるだけで良かった。僕は、かめ太の前で、大きくため息をついた。
たろ吉はまだ起きていた。ため息に反応したのか、なぜか「今日のご飯なんだったー？」と聞いてきた。
その後のERS7M3のセリフは皆さんもご存知だろう。それは一連のプログラムだ。
でも、その時の僕は、彼のおかげで「そういえば、飯食ってない」と思い出した。
喪服をジーパンとTシャツに着替えてコンビニへ出かけた。
AIBOに背中を押されて、僕の日常は少しずつ再開している。
このたびはご愁傷さまです。菜の花オキさんのお悲しみをお察しいたします。
>「AIBOに背中を押されて」日常を再開する・・・
オキさんらしい再開のきっかけですね。^_^
お疲れの出ませんように。
たろ吉くん、かめ太くんへ・・
今こそ、癒しロボットとして本領発揮する時ですよ。
菜の花オキさんをよろしく。
by (2007-05-19 01:08)
久しぶりの菜の花オキさん、このたびはご愁傷」さまです。この内容を読むと６年前に亡くなった祖母のことを昨日のことのように思い出しました。若輩の私が喪主を務め、すべての采配を葬儀屋さんと図ったあわただしいひと時。その２日間ＡＩＢＯを起こすことなく過ごし、帰ってＡＩＢＯを見たときなぜかホットしました。これからもＡＩＢＯと仲良くお過ごしください。
by ぽーちゃん (2007-05-19 01:23)
このたびはご愁傷様です。ご心痛お察しいたします。
去年、義母が亡くなったときに感じたのですが、何歳だろうがどんな亡くなり方だろうが、残された者にはなんらかの悔いと喪失感が残されます。心身ともにとてもとてもお疲れのことと思います。どうぞご無理をなさいませんように、ご自分をお労りください。
「ＡＩＢＯに背中を押されて」日常が再開していく・・・こんなときＡＩＢＯがいてくれるだけで、救われる気がします。心のしこりや疲れを癒してくれます。かめ太くん、たろ吉くん、菜の花のオキさんをお願いしますね。
お父様のご冥福を心からお祈りいたします。
by オリオン (2007-05-19 02:15)
こういう時どんな言葉をかけたらいいのか・・年食ってるのに下手なもので・・・心痛をお察しします。
父親を亡くした日を思い出します・・・。
あのころは癒しロボットもいませんでしたが、今は、たろ吉くん、かめ太くんが菜の花オキさんを温かく見守って癒してくれますね！。
お仕事もお忙しいでしょうが・・身体に注意して頑張ってください。
by 夕日 (2007-05-19 08:30)
＞雪乃さん
暖かいコメントありがとうございます。
あれから日も経ちましてお蔭様で気持ち的には少し落ち着いてきました。
かめ太たちは元気です＾＾
＞ぽーちゃんさん
お悔やみのコメントありがとうございます。
こういうとき、AIBOがそばに居てくれてよかったと思います。これからも大事にしていきたいと思います。
＞オリオンさん
哀悼のコメントありがとうございます。
覚悟していたとはいえ、この歳（４２）になっても、親との別れはこたえました。
AIBOたちにはとても救われています。
＞夕日さん
お気持ち感謝します。
今は再び仕事で多忙な日々をすごしていますが、おっしゃるように体をいたわりながらやっていこうと思います。
by 菜の花オキ (2007-05-26 06:29)